『フランス7つの謎』を読む
構造主義の本を読んでいると、当然だがフランス人の思想家ばかり出てくる。日本人がフランスというと、すぐイメージされるのは「ファッションの最先端」。でも一方で、イラク戦争の際に、アメリカとフランスで大きく意見が食い違ったのも記憶に新しい。
ちょっと前にアサヒコム「ニュースの本棚」で、「マクド」でつながる関西とフランス という記事があった。 日本における関西の地位は、世界におけるフランスのそれに通じる。と、かねてから考えてきた。それぞれの対東京意識、対米国意識には少なからぬ共通点がある。かの米国産ファーストフードの愛称は、本場と東京では「マック」だが、関西およびフランスではこれが「マクド」、などなど。 この記事は、出だしは私が注目する内容なのかと思いきや、その後の段落は、関西や名古屋の話につながっていってしまう。(少しは出てくるが・・・。でもそこに紹介されている『反哲学教科書』は購入してしまった。この話は後日。) で、がっかりしていたら、『フランス7つの謎』(小田中直樹著)に出会った。大学での講義を元にフランスの謎を紹介している。7つの謎が、そのまま章立てになっている。 なかでも、「なぜマクドナルドを解体すると拍手喝采されるのか」「なぜアメリカを目の敵にするのか」は、さっきのアサヒコムの記事の続きみたいでラッキー!であった。 各章毎にその回答の背景となる歴史、そして日本文化との比較があり、参考図書がありちょっと学生気分になった。 とてもわかりやすいフランス文化入門。
by neco5959
| 2005-03-21 22:56
| News&Books
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