府中のタクシー利用事情
先日、府中に取材に行った話を書いた。
今回は取材とは別の話。 取材から帰るとき、その方から 「帰りは、タクシーよね」と当然のように言われた。 確かに行きは分からないので、言われたとおりにタクシーで来たが、 そんなに長い乗車距離でもないし、近くにバス停があったのはチェック済だった。 「まあ、いいか」。 ピンポーンとチャイムがなる。「タクシーです」 ずいぶん丁寧だなあと思いながら、門のところで待っているタクシーに乗る。 「大事なお客様だから、よろしくね」などと、気軽にタクシードライバーと話している。 しかも、そのタクシーは、ちょうど新人研修中とのことで前にタクシー会社のヒトが 2人乗っていた。 車が動いてから、助手席にすわる、先輩らしきタクシードライバーが、言い訳をする。 「いえね、このお客さんは、ほとんど毎日のようにタクシーを使うんですよ。 だから覚えなきゃいけない。 こういう、**町の○○さんというだけで、行き場所がわからなければ ならないお客さんってこの地域だけで250件くらいあるんですよ。 またタクシーが着いたらどうするか、というような流儀もそれぞれあるし。 覚えるのは大変で、新人ですと2,3年は軽くかかりますね」 この住宅街では、そういう人たちで、まずはタクシーにかなりの需要があるんだ、 ちなみにこの方はかなりのご高齢なので、タクシーを利用している。 このタクシーの存在は、福祉に近い。 たまたま府中で知った事実だが、他のエリアでも同じようなことがある地域があるに 違いない。自分で運転できればそれにこしたことはないのだが、みんながそういう技術 があるわけではないし、年をとってくると事情が変わる。バスの停留所に行くまで、 乗るまでが一苦労の場合だってあるだろう。 この場合でもタクシーは普通料金のようだが、もしシルバーや障害者なら若干安めとか、 回数券があるとかあれば、さらに需要は伸びるだろうか。
by neco5959
| 2005-10-18 23:25
| スローライフ
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