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ねこブログ

姜尚中・佐藤学・高橋哲哉 新宿セミナー

「あなた、姜さんのファンよね、今度の火曜日に、高橋哲哉と・・」
と、職場(大学)の先生が、私がいるオフィスに立ち寄られて、話しかけてくださった
時、姜さん、高橋哲哉、という名前だけで、自分の顔が、にやけるのが判った。
要は、そういうシンポジウムがあって、チケットが余っているのだが、一緒に行かないか
という、ありがたいお誘いだった。
その日(5月16日)は、大きなイベントがあったのだが、新宿19時の開始時間には、
ほぼ仕事がひけるとみて、上司に事情を話して、お許しを得た。
やった!

以下がセミナー。たぶんそのうちリンク切れすると思うので、内容を
貼り付けする。
新宿セミナー @ Kinokuniya 「書物復権 2006」
第1回「批評・教養の〈場〉再考/再興」
日本社会はどこへ向かっているのか? 内外ともに課題が山積するなか、「批評」の力が減退し、総合的な議論が決定的に不足ではないか、という危惧が高まっている。明らかに「知の断片化」が進むなかで、「教養」はいかなる現状にあるのか? 専門分野での仕事はもちろん、政治・社会・歴史にかかわって鋭い論議で多くの読者の支持を集める三人の講師による、《批評・教養》をめぐる注目のディスカッション。学問・研究のありかた、大学をはじめとする教育現場の問題、メディア(書物を含む)の言論状況が、トータルに問い直されるだろう。

登場人物は、標題の3名。
話を聞いていくうちに、何となく判ったけど、佐藤学氏と姜氏は、ほぼ同じ年齢。
高橋哲哉が少しばかり彼らより年下だった。
「書物復権」8社の会 の主催ということもあり、皆東大の教員だが、売れ筋の学者を
集めてきたのか、という感もなきにしもあらずで、キーワードも、「教養」「批評」と、
この3人でなければ話せないテーマというわけでもなく、少々迫力にかけた。
もちろん、教養、伝統の復権から、ナショナリズム、ネオコンへの移行の傾向、そして
昨今の政治家および主権者の教養の低下については警鐘を鳴らしていたが・・・
結論は、あらめて読書の勧め、だった、と書いたら、はしょりすぎか。
それでも、佐藤学氏は、うまくまとめていたと思う。

姜さんのコメントで、これからの本の執筆の予定について、従来やっていらした、
actualなもの(実際起こっていること)についての発言、および、
土発的な実践や知恵(地方でいろいろ行われている、よい試み)を
広める役割をしたい、といわれていた。後者については、具体的には触れなかったので
何のことだろうと思っていたら、以下のサイトが見つかった。
どうしたら『知性』をみかけますか(集英社 s-women.net)
 じつはこの2月に、岩手県の葛巻町にある『森と風のがっこう』というところへ行ってきました。国内でも有数の豪雪地帯で、冬は零下20度近くまで下がるような場所です。そこでは、子どもたちが川で魚をつかまえたり、レンガのかまどで火を起こしたりしながら自然を学んでいく。まさに実物教育なんですね。
 そういう教育を学習教育として、小学校のときからやった方がいいと僕は思ってます。たとえば1年間のうち半分は、田舎へ行って田植えをしたり、動物を育てたりして、実物と触れ合うことが大切なんじゃないかと。結局、いくらリアルらしきものを作ったとしても、本物のリアルには勝てない。そしてリアルとの接触なしには、どんなインセンティブも生まれにくいということです」

姜さんの新しい著作の兆候である。楽しみ。
高橋哲哉氏の話も悪くはなかったのだが、少し遠慮されているようだった。
佐藤学氏の発言は毒舌気味だったが、淡々した他の2人とのバランスを取る意味では
いいアクセントになっていた。

帰りは、埼玉県北部に住む2年生と一緒に高崎線で帰宅。
今日は私自身は、このシンポより、この日行われたイベント(業務)が体力的にハード
だったのだが、やはり、こういう知的好奇心が満足されるafterは、充実感がある。
by neco5959 | 2006-05-17 00:31 | News&Books
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