ねこブログ

カテゴリ:幼稚園ネタ( 3 )

伝書鳩

幼稚園の歴史を調べる仕事は、毎日少しずつ進めている。
本当はずっとそれだけをやっていたいこのごろなのだが、そういうわけにもいかない。

今日は、先生の教え子である、H氏のお兄さんのエピソードを調べる。
時は、おそらく昭和初期。
「ピジョン・タイムズ」の懸賞論文として掲載されたというエピソードで、その才能の素晴らしさを妹さんがたたえる文章が残っている。

「ピジョン・タイムズ」の懸賞論文が見られるだろうか、ということで、
まずは「ピジョン・タイムズ」を探す。
図書館の司書に聞いたが、結果は判らず。
日本伝書鳩協会にも問い合わせをしてくれたが、知らないといわれたそうだ。
まあ、本筋じゃないからいいかなあ・・・と思いつつ、自分でネットで、「伝書鳩」を検索すると
面白いサイトがでてきた。
古書の森日記(2005年8月ログ)
2005年8月8日から伝書鳩の話がでている。
ちなみにこの筆者は文春文庫から『伝書鳩―もうひとつのIT』という本を出版されているようである。

伝書鳩は昭和初期以前は、新聞社で通信代わりに利用されていたらしい。(8月18日ログ)
新聞社には、鳩の像が残っているのはそのためだとか。
嘘のような本当の話。
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by neco5959 | 2006-02-01 00:40 | 幼稚園ネタ

『関信三と近代日本の黎明 日本幼稚園史序説』

昨年、取材をしていて児童学の教授から、この本を紹介された。
国吉栄著『関信三と近代日本の黎明 日本幼稚園史序説』
関信三は、日本初の幼稚園、東京女子師範学校附属幼稚園(1876年、明治9年設立)の監事だった人。
だが、関氏はもともとは仏教徒で、しかもキリスト教解禁を阻止しようと、スパイとなって
キリスト教会に潜入、クリスチャンにまでなり、しかもその活動の一環として、渡欧までした人なのだ。だが、その途中、日本においてキリスト教が許されてしまい、彼はあっさり日本に引き上げてきた。
その後、彼の英語力が買われ、幼稚園設立の準備としてアメリカの幼稚園について書かれた本を翻訳することから、彼は幼稚園教育に携わることになるのである。

冒頭の先生からは、
「歴史の転換期における数奇な人生を送った関信三を研究した国吉さんのように、necoが調べる幼稚園の初期の時代(大正時代から昭和初期)に活躍した保母について、
深く広く研究したら面白いかも」とアドバイスされた。
確かに、すごい人、とてつもない研究書であった。

これを真似ろとは。

この人の生涯を深く追うと、明治初期の宗教の動き、外交、政治、そして教育の歴史の
一面が見えてくる。
私が調べている保母は、大正期なので、それほど幼稚園としては早くない時期なのだが、
田端文士村に住む文士達の家庭や、上流階級だった家庭に少なからぬ影響を与えた人
である。そういう意味では、関信三よりは”すごい”人ではないのかもしれない。
しかし、周辺取材・研究をするにつけ、”すごい”人は他にも出てくる。

最近のビッグな人物は、東京のうさぎ幼稚園の初代園長。
実はこれは友人の子どもが通っている幼稚園で、彼女は、私のブログをみて、参考になれば、とその幼稚園の歴史が書いてある冊子を送ってくれた。

120年の歴史がある幼稚園なのだが、園長は3代目!(皆なんて長生き)
その冊子は、現園長の米寿記念の冊子のようだが、初期の教育の様子が書かれていて
このような記録がどこかしらに残っていることにひたすら敬服してしまう。
(こういう記録が我が園にもあったら!)
初代園長は、鹿児島県の種子島出身だが、上京し、東京師範女子学校に通う。
(それより前に、年表では「種子島を無断で出帆、大暴風で望果たさず」とある)
それだけでもすごいのだが、当時保母をしていた豊田扶雄(とよだふゆ)が、鹿児島にできた日本の第三番目の幼稚園、鹿児島県女子師範学校付属幼稚園(参考:国立鹿児島大学付属幼稚園の歴史)に赴任するのに、彼女も助手として豊田さんについていくのである。
そういうふうにして保母の教育を身に付け、明治19年に東京で幼稚園を設立する。
このバイタリティはどうだ!

豊田扶雄については、研究書はいろいろあると思うが、ネットではあまり見つからなかった。
だが参考まで。
保育者養成に関する史的一考察(国際学院埼玉短期大学 研究紀要より)
松岡正剛の千夜千冊「日本の幼稚園」
・・・松岡正剛が日本の幼稚園の歴史に関心があったなんて驚き!
水戸二高にある豊田扶雄の銅像
・・・・豊田扶雄は、水戸女学校で教鞭をとっていた。
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by neco5959 | 2006-01-15 19:35 | 幼稚園ネタ

幼稚園ネタ

昨年からやっている、仕事の取材、日本の幼稚園の黎明期について。
これは、昨年秋あたりから俄然面白くなりだしたので、とりあえず、
新しいカテゴリを立てることにした。
仕事という名をつけてしまうと、途端、「つまらない」という気持ちを表明している
かのように聞こえるかもしれないが、なかなか、である。
「でも、幼稚園のことだよね」。確かに幼稚園のことなんだけどね。

今日は、我が学校法人の幼稚園で黎明期を支えた、すばらしい先生の
教え子を取材するという機会にめぐまれた。

教え子といってもすでに84歳で、今は老人ホームにお住まいである。
学生時代、哲学を学び、現役時代は牧師で正に奉仕の人であった。

いま幼稚園のこと、しかもその幼稚園の先生のことはとてもよく覚えていらっしゃる。
「とても、とても、やさしい、私のママのような人でした」。
お母様がとてもやさしかったのだろう。
その方の口から、
その先生にまつわるエピソードがいろいろ出てくるわけではなかったのだが、
繰り返し話される言葉に、なんとも、心が温まるひとときであった。
実は、その先生がかなり青年時代にいろいろなことで悩んだり、苦しんだり
されただろう話は、近くの方々からすでにうかがっている。しかし、その先生の
口からは愚痴めいたことはひとつもこぼれなかった。

「いつも先生は、感謝感謝とおっしゃるんですよ。私たち、考えさせられます」
と、帰り際、ケアマネージャーの方がコメントされた。
・・・と書くと、なんだか安っぽい老人ホーム見学感想文か、老人ホームの
パンフレットに書かれている文章のようになってしまっている気がする。

取材としては大きな収穫(新事実の発見とか)があったわけではなかったのだが、
こういう心がほっとする仕事は、終えた後が本当に心地よい。
感謝。
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by neco5959 | 2006-01-13 00:52 | 幼稚園ネタ



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