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終の住処

磯崎憲一郎氏の受賞作品を読んだ。選者のいろいろな評はあるが、日本のサラリーマンの家族は、今どんな感じが一般的なんだろう。

会社人間でもなく、家族とは、そこそこ仲がよい?

ここにでてくる、会社人間っぽくなっている主人公は、小説の中では、妻を始め、家族とは没交渉に近い、だが、どんな形であれ、続いている家族が自分の帰る場所だと認識する。

今の時代に、そのような認識を提示するのは、やはり意味があるのか?

小説だからあまり意味を求めてもつまらないかもしれないのか。

小説の中で、妻が得体のしれない生態として描かれているのは、なかなか川上弘美の魑魅魍魎さを彷彿させて、悪くなかった。
観覧車が描かれているところは、村上春樹のスプートニクの恋人の話とイメージがダブった。
小説における観覧車の持つ意味とか考えてみると面白いかも
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by neco5959 | 2009-08-18 21:01 | News&Books

楊逸さんの講演会

芥川賞を受賞した、楊逸さんの講演会を聴きにいった。

「お茶大で学び新聞記者から文筆職人への道」
という講演題。

来し方を振り返るという形で、中国での幼少期から現在に至るまでを語っていただいた。

ハルピンにいた小学校の頃、読んだ本を友だちに聞かせるのに、
そのままでは面白くないから、脚色して話していたというエピソードとか、

新聞記者になって、校正する仕事がだったけれど、
自分で文章を書いたほうが好きと、投稿を自分でしていたエピソードとか、

日本語スピーチが完璧というわけではないのだが、
小説と同様、思わず、その内容に引き込まれてしまう語りだった。

もちろん、文化大革命後の中国→日本へ→苦学という、人生は
日本で、のほほんと過ごしてきた者の人生と比べて
波乱万丈であることは否めない。

だが、なんだろう?この魅力は。
あえて、くさい言葉でいえば「元気」かなあ。


もちろん、お茶大の卒業生だということもあって、
その思い出をたっぷり語っていただいたのだが、
出身学科が地理学科だという、意外さ。

必修の授業なのだそうだが、様々な土地でフィールドワーク(=巡検)をして
その体験が、小説を書くときにも生きていると語っていた。

地理は、すべての科学の基礎だと、
お茶大の先生が言っていたけれど、自分もそうだと思うと。

講演会の後に、参加者の質問に答える時間もあったのだが

「最初は作家を目指したわけでなくて、受賞した
自分はモノ作りのような気持ちで、作品に取り組んでいる」

「言葉の勉強は、漬物のようなもの。今は浅漬け」

「中国と日本の関係について。
お互いに批判はできるが、理解がより大事。
最初は嫌だと思っても、それでもつきあっていけばいいところが見える。」

とか、話すことが楽しくてたまらない、といったような
面白いエピソードが満載で、素直に楽しめた講演会だった。

難があるとすれば、講演者以外の方のトークと、プログラムの時間配分。
もう少し要領よくやってほしかった。
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by neco5959 | 2009-02-01 13:02 | News&Books



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