1/29日経文芸欄「中也校正刷の謎」
今日の日経はなかなか楽しかった。
私の新聞の最近の読み方は、一面→文芸欄→三面記事→前の記事へ というようなパターンが多い。たいていはパンを食べながら。 で、文芸欄は標題のもので、詩人・佐々木幹郎氏の執筆のもの。 今、正に仕事で広報誌の編集・校正最中なので、やはり、ぴくっときてしまった。 中也は「校正を7校までとったというのは有名な話だ。自費出版だったから、 用紙の選定や、活字の指定、各頁のレイアウトなど、なんでも一人でやった。」 涙ぐましい話。身につまされる・・・ この記事は、最近中也の校正紙が見つかった話からの考察である。 校正紙は誰が残したのだろう。 そこに書いてある、中途半端なフランス語の文章を誰が何のために書いたのだろう。 という問題提起と、推察。 校正紙が残っているというのも、すごい話だ。 校正している頃は、中也はそれほど売れていなかったのに。 私だって業務用の校正紙は数年しか残していない。 だが、この校正紙に関する謎がとけると、また新たな人間関係やら中也の試作への 取り組み姿勢がわかってくるのだろう。となると研究者にとってはワクワクする話だ。 今年の1月20日からこの校正紙は、中原中也記念館で展示をされているとのことだが、 サイトではその話はでてきていない。 もっとも山口市だから行くことはできないけれど。 ちなみにこのサイトでは、中原中也の詩が全文検索できる。
by neco5959
| 2006-01-29 22:57
| News&Books
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